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2020-07-25 17:03:00

階上岳の伝説 はしかみだけのでんせつ

青森県階上町と岩手県洋野町の境

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階上岳の裏側、久慈よりに同じ位の高さの山で、久慈平岳(標高七百六メートル)という山がありますが、昔この久慈平岳と階上岳が背比べをしました。ところがどちらも勝を譲りません。たまりかねたあたりの人々は、岩手山に審判を頼みましたところ、岩手山は早速家来の鷲をつかわしました。鷲は金の樋(とい)をくわえてやってきて、その樋を久慈平岳と階上岳の上に渡して、上から水を注ぎました。水はどちらにも流れず止まってしまいました。こうなるとどちらも背の高さが同じということになるのですが、二つの山の回りをとびまわっていた鷲は、久慈平岳のふともから草履の紐がのぞいているのを見ました。久慈平岳はそのあたりに散らばっていた草畦を集めて踏み台にしていたのです。そこで鷲が、その草履の紐を思いきり引っ張ると、久慈平岳はドスンと下に落ちて、頭に乗せていた金の樋は、久慈平岳の方に傾き、水が流れだし、やがて水がなくなると、金の樋は階上岳から久慈平岳の方に滑り、そのまま海へ入ってしまいました。その金の樋の沈んだところが今の金華山だといわれています。