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2020-07-25 22:40:00

哀話・唐糸御前 あいわ・からいとごぜん

青森県南津軽郡藤崎町

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鎌倉時代、安東氏の娘、唐糸(からいと)は、時の執権北条時頼のもとえ送られ愛妾となりました。時頼の寵愛を一身に集めたため、他の女達からねたまれ、箱船に入れられて流されてしまいました。そして船は外ヶ浜(青森)に着き、漁師達に救い出され、藤崎町でひっそりと暮らしておりました。時頼は唐糸御前を忘れられず、出家し、諸国行脚の旅に出ました。津軽に足を踏み入れた時、川で洗濯をしていた唐糸御前に出会ったのです。あわてて顔をかくし、家へ帰った唐糸御前は、「見るかげもなく容色の衰えた自分の姿を、時頼に見られるのは耐えがたい」と、その日の内に、月の輪沼に身を沈めてしまいました。時頼はこれを聞いて嘆き、唐糸山万蔵寺を建立し、冥福を祈りました。万蔵寺は、弘前市西茂森町にあり、唐糸御前が身につけていた毘沙門天が、本尊として安置されております。