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2020-07-26 08:25:00

津軽と南部 つがるとなんぶ

青森県

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地図を見ますとわかりますように、青森県は県南は太平洋に、西部は日本海に面しております。太平洋に面している八戸市、下北半島、下北への分岐点、野辺地町までを南部と呼び、青森、弘前市、野辺地の西を津軽と呼んでいます。この分け方は藩政時代からのもので、当時、両藩はお隣りどうしでしたが、一般的交流は殆どありませんでした。日本海側と、太平洋側の違いがありますように、昔は食べ物からして違っていました。気候、風土の関係で、南部地方の主食は雑穀が中心だったのに対して、津軽地方は穀倉地帯を持っていたことから、米食が中心でした。又、南部の人々の性格が温和でゆったりしているのに対し、津軽は行動的でジョッパリ(強情)だといわれております。お国言葉にも違いがあり、話し方も、津軽は声高で早口なのに対し、南部の話し口は、物静かでスローといった具合です。両方がそれぞれの方言で話しだすと、同じ県だというのに、ほし」んど意味を理解できないだろうとさえいわれています。最近は標準語の普及で、”お国の手形”も次第に遠のいてしまいましたが、ここで、津軽、南部弁の代表的なものを紹介してみます。*津軽弁:あずましい「気持良い」。おたる「渡れる」。えぱだだ「妙な」。はんかくせ「ばかばかしい」。めぐせ「恥しい」、たれめらし「オールドミス」。えふりこぎ「見栄っばり」。めごい「可愛い」。とっばれ「おしまい」。 *南部弁:あのなす「あのね」。ぎだっと「かっちりと」。けろ「ください」。こつちやびしない「気味悪い」。ちょす「持てあそぶ」。なげつ「泣き虫」。わがね「駄目だ」。どっとはらい「おしまい」。 民謡でも、南部地方は、生活に根をおろした素朴な仕事唄が多く、長い間唄いつがれてきただけに、洗練されています。「田舎なれどもサァー ハェー 金の山 コラ サンサエー」は多くの人に知られております、「南部牛追歌」に代表されます。その他、「南部馬方節」「南部よしやれ節」「九戸牛追唄」「八戸甚句」「八戸小唄」「外山節」など、沢山の作業唄があります。津軽地方は、田植や、草取りなどに唄われた労働歌、そして盆踊り唄などで、おもな特長は、繊細な節まわしで、太棹(ふとさお)の三味線にのせて早いテンポでありながら哀調をこめ、こぶしをきかせた唄い方は、他の地方ではあまり聞かれないようです。「津軽三ツ物」として代表的な、「津軽じょんがら節」は、その典型だといわれます。「お国自慢のじょんがら節よ 若衆うたえば 主(あるじ)の囃子 娘おどれば稲穂もおどる」三ツ物の、「津軽よされ節」「津軽小原節」とも、文句は物語調で、津軽民謡独特の口説きとなっています。その他、「津軽山唄」「ホーハイ節」「ドダレバチ」「十三(とさ)の砂山」「弥三郎節」などそれぞれ特長のある数多くの唄が、今も唄いつがれております。