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2020-07-27 13:14:00

秋田の民芸品

秋田の民芸品として有名なものに「菅笠」と「けらっこ」がありますが、その本場である仁井田と戸波は皆瀬川沿にあります。この仁井田菅笠の歴史は古く、今から四五○年以上前の天文年間に始まったとされています。享禄四年(一五三一)一○月に加賀一向一揆があり、石川県南部の農民が一揆への弾圧を逃れてこの地に住みつき、菅笠を作るようになったのが始まりです。一五種類もある笠をすべてマスターするには、なかなか根気のいる仕事で、勘も大切だといわれ、昔から「一○年物まね、二○年修業、三○年目に一人前」といわれるほどです。増田町戸波の「けら」作りは、元禄年間(一六八八~一七○四)に加賀の浪人が〃みの〃作りの技術を伝えたいといわれます。”みの””けら””ぽっち”の三種類があり、”けら”が一般庶民用、”みの”は旦那衆用とわけられていました。皆瀬川沿いの仁井田では「菅笠」、少し上流の八木では菅笠につける「いただき」を作り、さらに上流の戸波では「みの」「けら」作りが伝えられ、川筋にそって、雨具、防寒具の生産地が三ケ所もあるのは大変珍しいことです。今では実用品はすたれ、壁かけ、ミニ笠など室内装飾品として人気があります。