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2020-07-28 10:14:00

椿哀話伝説・能登山 つばきでんせつ・のとざん

男鹿市船川港椿

0185-24-9141

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船川港椿には、全山椿におおわれた能登山があります。椿はわりあい暖かい地方の木であり、この地はわが国で、野生の椿が自生する北限(北緯三十九度五十二分)とされ、一九二二年(大正十一年)、国の天然記念物に指定されました。江戸時代も中期になりますと、北海道と大阪のあいだに、日本海を通った西廻り航路がひらかれ、北前船の航行がはじまりました。嵐にあったときなどこの船は、男鹿半島の南側にはいって風のやむのを待ったものでした。ある日、北前船が風を避けて男鹿の湊にはいってきました。帆をおろして数日たつと、船に乗っていた若者とこの村の娘が恋心を抱きあうようになっていました。しかしすぐに別れなければならないときがきて、二年たったらきっと帰ってくると約束を交わし、若者は去ってゆきましたが、二年がすぎ三年がすぎても姿を見せません。待ちこがれて、娘は海に身を投げ、ようやくもどった若者はことのしだいを知って悲嘆にくれ、能登からたずさえてきた椿の実を丘に埋めて供養をしました。やがて芽をだした実は、数年のち全山をおおわんばかりに茂り、村の人はいつしかこの場所を能登山とよぶようになったそうです。