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2020-07-28 22:05:00

錦木塚のお話 にしきづかのおはなし

鹿角市十和田錦木

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むかし鹿角が狭布の里と呼ばれていたころ、錦木を束ねて売りあるく若者が、この地方の豪族・大海の美しい娘・政子姫に恋をし、若者は錦木を娘の門口にそっと立てかけました。しかし何といっても身分ちがいのこととて、娘の父親の反対で、娘は心ならずも錦木を門前で枯らせてしまいます。枯れはてた錦木は何本もむなしく重なるばかりでした。若者は自分の恋が叶えられなかったものとなげき悲しみ、とうとうこの世を去ってしまいました。これを伝えきいた娘は、自分の力のなさをはげしく責めて、自らも命を絶ってしまいました。さすがの父親も二人の心をあわれと思い、二人のなきがらを、枯れた錦木と共に手厚く葬りこの地に比翼塚をたてたというおはなしです。この悲恋物語りは謡曲「錦木」にもうたわれております。