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2020-07-29 22:23:00

お金持ちの神様 おかねもちのかみさま

仙北市田沢湖

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昔々、この村に正直なずんつあんと、欲ばりなばんつあんが住んで居だんだどや、働き者のずんつあんがある日のごと、薪を取りサ山サ行った帰り道、三尺位(約一メートル)のホラ穴をめっけだんだどや。そのまま行くべとすたども、フツといたずらつけだして、薪を一把、穴の中サ入れると、スルスルッと入ったでねが。コリャァおもしれ、もう一把一把と、とうとう皆へってしまった。ずんつあんは、「こいつあ大変だ、家さ行ってばんつあんサ何で語んべ」とポソヤリしてると、穴の中から見た事もねえ美スイ姉ッこが、「さっきのお礼です。」と、みったぐね男ワラス(童子)をずんつあんに出すたんだどや。スだどもずんつあん、後も見れで逃げ出した。それもその筈、童子は色ァ黒ぐ、おでこ、目はヤブニラミ、鼻は空ぶぎ腹はふくれデベソだったと。ほんだどもその童子、ずんつあんをぼっかげで、家まで来てすまっただ。仕方ねぐ家サ置く事にしたども、サァそれからが大変だ。一升飲はペロン、毎日炉端サ座つて口をトンガラかして、火ッこばかり吹いでるんだど。そこでずんつあん、火男と呼ぶ事にしたそうな。火男、火男、火男と言っている中に、ヒョットコになってしまったんだどや。ところがある日とんでもねえ事がおきた。ヒョットコのデベソから一日三回も銭ツコが生まれ、ずんつあんと、ばんつあんは、村一番の大金持になったげな。ところが欲ばりなばんつあん、もつともっと銭ツコほしぐで、ずんつあんの居ねえ時に、ヒョットコのデベソをつっついたんだどもでねえ、ゴゼダばんつあん、余りデベソをつつついたので、ヒョットコは死んでしまった。帰って来たずんつあん、泣きながらそのヒョツトコの面んコ作って炉端の守り神様にしたそんだ。火を吹く男、つまり江戸時代からお座敷で、或はお祭りに一役買われたひょっとこは、こうして生まれた、といわれます。愛橋を満面にふくんだひょっとこは、火のまつり神、叉はヘソクリ、お金持ちの神様といえそうです。