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2020-07-30 16:49:00

象潟と芭蕉 さきかたとばしょう

にかほ市象潟

0184-38-4305

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東北の山を越え、磯をつたって、松島から山寺、月山をへて象潟へたどりついたのは、元禄二年(一六八九)六月一六日のことでした。紀行文「奥の細道」によりますと、前の日は雨だったらしく、仮の宿で夜を明かして、雨が晴れるのを待ったとあります。そして次の朝、雨あがりの象潟に舟をうかべて、今のかんまん寺と思われる所に着きました。そこからの情景が次のように書かれています。「----この寺の方丈(寺の主の部屋)に座してすだれを巻けば、風景一眼の中につきて、南に鳥海天をささえ、その陰うつりて江にあり…江の縦横一里ばかり。おもかげ松島にかよいて、叉異り。松島は笑うが如く、象潟はうらむがごとし----」「象潟や 雨に西施(せいし)か ねむの花」。当時の美しい象潟が目にうかぶようです。句の中の「西施」は、その昔、中国の国王が国をかたむけたといわれるほどの美人のことで、芭蕉は、その美人の西施が雨の日に、もの思いにしずんでいるのを、象潟にたとえたものと思われます。