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2020-07-30 16:53:00

蚶満寺 かんまんじ

にかほ市象潟町象潟島

0184-43-3153

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曹洞宗の古いお寺で、今から一、二○○年以上前、慈覚大師によって開かれました。仏教をひろめるために、東北地方を巡礼された大師が象潟に立ち寄った時、昔、男の姿に変装して、朝鮮征伐をされた神功皇后が、この象潟へ舟でおいでになったと聞いて大変よろこばれ、みずから仏像をきざんで、お堂に安置しました。そして、寺は「皇后山、干満珠寺(かんまんじゅじ)」と名づけられました。境内には、けやきの大木やねむの木のほか、芭蕉の句碑、西行桜、北条時頼手植えのつつじ、夜泣き椿、能因法師腰掛けの石等があり、後に寺名を干満寺と改称しました。象潟には芭蕉のほかに西行法師、能因法師、平賀源内など、多くの歌人や俳人が訪れました。その頃の象潟は、直径四キロのたまご形をした浅い潟(みずうみ)で、そこには八十八潟、九十九島がうかび、やさしいねむの木がその間をつづり、水面には鳥海山が影をうつすその美しさは、松島と並び称されたほどでした。ところが、二〇○年以上前の文化元年、鳥海山一帯の大地震のために地盤が隆起し、美しい風景も一夜のうちに失われてしまいました。「昔ながらの 島の名とめて 今じゃ 象潟稲の波」 と由利小唄に唄われますように、潟はやがて開拓されて田圃と変りましたが、その中に点々と浮きあがった九十九の小島には、みごとな枝ぶりの松が残り、当時の姿をしのばせてくれます。