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2020-08-01 22:35:00

座頭の松 ざとうのまつ

にかほ市 象潟町小滝字座頭松

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いつの頃か、山の麓の雪もようやく消え始め春の訪れを告げる頃、久しぶりに山に出かけた象潟のお百姓がこの長坂まで登って参りますと、大きな松の根方に身動きもせず、うずくまる人影を見かけました。近づいて見ますと、旅の途中でしょうか、飢えと寒さにすっかり疲れきった女の座頭が息を引き取っているのでした。そしてその胸にはやせ細った乳飲児がしっかりと抱かれたまま冷たくなっておりました。この話を聞いた人達は、不幸なこの親子のために、この松の根元に両を建て、座頭松と名づけて親子の霊をなぐさめたということです。今でも四月の始めに、ささやかな祭りを行いますが、この祭りはすべて、象潟町の子供を持つ母親だけによって行われているといいます。