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2020-08-03 14:11:00

”岩手”の由来 いわてのゆらい

岩手の地名の由来には、いくつかの説があります。「大和物語」に、平城天皇の御代に、みちのくの国から鷹が献上され、帝がこれに、「岩手」と名付けたとありますが、地名の由来について面白い伝説があります。盛岡市内、名須川町の東顕寺の裏に、それぞれ注連縄が張られた三個の大石があります。この石は、岩手山が噴火した時、飛んできた石、といわれ、何時の頃からか、「三ツ石様」と呼ぱれ、近郊の人人の信仰を集めていました。この頃、羅刹鬼と呼ばれる鬼が、この地方に住みつき、里人や旅人に悪業のかぎりを尽くしました。恐れ困り果てた里人達は、「何とぞ鬼を取りしずめて下さい。」と三ツ石様に祈りました。祈りの効きめはたちまちあらわれ、鬼は三ツの大石に縛りつけられてしまいました。ビックりした羅刹は、「もう二度と悪さは致しません。二度と里にも姿を見せませんから、お許し下さい。」と目に涙を浮べてあやまりました。三ツ石の神様も、”鬼の目の涙”に打たれたか、「二度と悪さをしないという、アカシを立てるなら。」といわれました。羅刹鬼はしばらく考えたすえ、三ツ石に、”ペタン、ペタン”と手形を押して南昌山の方に去り、二度とあらわれる事はなかったといいます。今も雨あがりの日など、「鬼の手形」らしきものが石の上に見えるのだそうです。それ以来、この地を”岩手の里”と呼ぶようになり、又、「二度と此の地に来ない。」と誓った鬼の言葉から、盛岡のふるい名に”不来方(こずかた)”の名が出来たといわれます。さらに、今もこの地方に伝わる「さんさ踊」は、悪鬼の退散を喜んだ里人達が、三ツ石様への感謝の余り、踊り狂ったのが始まりといいます。