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2020-08-03 14:15:00

南部三山伝説 なんぶさんざんでんせつ

岩手山、姫神山、早池峰山の三山には面白い伝説があります。その昔、岩手山(二○三九)は姫神山を妻にしていたのですが、「醜い」と云って嫌いはじめ離縁してしまい、かねてから好きだった早池峰山を妻に迎えました。ここに三角関係が生じ、現在も一方が晴れると一方が曇って顔をかくすというように、とても仲が悪いのだそうです。我侭な岩手山は、妻だった姫神山に「俺の目の届かぬ所に行ってしまえ」と追い出してしまいました。この時、岩手山の命令で送り役になつたのが送り仙山で、「もし俺の命に背いた時は、お前の首はないものと思え」ときつく云いつけました。翌朝、岩手山が目をさますと、追い出した筈の姫神山は、北上川をはさんで真向いに座っているではありませんか。これを見て岩手山は怒って火を噴いたという事です。そして送り仙山の首をチョン切ってしまいました。切られた送り仙山(四七二)の首は、岩手山の肩に食いついて離れず何時までもついているので、送り仙山の頂上は首がなく平らなのだそうです。叉、姫神山は名残りを惜しんで、自分のへソをまき散らしました。それが大更(おおぶけ)の近くにある五百森だといわれています。また、流した涙がスズランとなったといわれ、姫神山は今でもスズランの名所として知られています。岩手山は現在、休火山です。