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2020-08-03 22:03:00

龍泉洞 りゅうせんどう

下閉伊郡岩泉町岩泉神成1-1

0194-22-2566

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岩泉地方は南北に、石灰岩安家層が縦断しており、いたるところに鍾乳洞があります。その数百に余るといわれておりますが、その中でも龍泉洞は、規模も大きく、洞内の美しさも格別です。龍泉洞は、宇霊羅山の東麓にあり、高知県の竜乳洞、山口県の秋芳洞とともに日本三大鍾乳洞のひとつに数えられています。鍾乳洞は石灰岩が地下水などにより浸食されてできたものです。龍泉洞も、宇霊羅山(うれいらざん)という石灰岩が、地下水の浸食作用によって大きな空洞となり、さらにその後の地殻変動によって数十キロにおよぶ割れめが生じ、そこに地下水が浸水してできあがっています。龍泉洞の特長は、水の量が大変豊かなことで、今までに濁ったためしがなく、どのような日照りにも枯れたことがありません。もう一つの特長は、洞窟のできた年代がわりに新しいので、鍾乳洞や石笥(せきじゅん)の成長しつつある状態をよく見られることです。昭和五年にはじめて探険が行なわれ、学術的な価値が認められて、文部省から天然記念物に指定されたのは、昭和十三年です。その後、昭和三十四年四月、現在のような照明や桟橋の設備がととのい、さらにその年の八月、日本洞窟地下水学会によって本格的な学術探険が行なわれました。その結果、日本列島が、昔アジア大陸と陸続きであったことを証明する数々の生物をはじめ、貴重な学術資料が発見されました。洞内の長さは、主洞、支洞合わせて二千五百メートルほどですが、現在ご覧になれます範囲は七百メートルほどで、その奥は、安全装備をつけた上でないと危険で入れません。洞内には川や滝や淵があり、何万年もかかて作り上げられた大自然の芸術には、きっとだれもが驚かれるでしょう。洞内には豊富な地下水によって作られた、地底湖がいくつかあり、中でも第四ホールにある大地底湖は、残念なことに公開されてはいませんが、水深は百二十メートルもあり、日本でもっとも深く、透明度は四十一・五メートルと世界一を誇っています。洞内の温度は一年を通じて摂氏十度、水温七から十度くらいで、ほとんど変化ありません。また五種類の蛎幅が棲んでおり、その中の一つ、耳の大きい兎蛎幅は全国でも大変めずらしく、特別天然記念物に指定されております。