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2020-08-04 09:29:00

仙石トンネル せんごくとんねる

岩手県と秋田県の境

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岩手県と秋田県の境に、海抜九九二メートルの貝吹岳の横っ腹をぶちぬいて、仙石トンネルが二ツあります。一ツは昭和四十一年に開通した田沢湖線の仙石トンネル(三、九一一メートル)もう一ツは、四十六号線の仙石トンネル(二、五四四メートル)で、工費、二五億七千万円という巨費をかけて、昭和五一年十月に完成されました。幕末の頃までは、雫石から秋田県の田沢湖にぬけるには、県境いに沿い、ヒヤ潟を通って国見峠を超えるルートでしたが、明治に入ってから、峠の南に道が改修され、仙石峠と名づけられました。今は国道四六号線が通っておりますが、当時は秋田街道と呼ばれ、盛岡から一里塚が設けられていました。秋田県角館出身の明治の画家、平福百穂(ひゃくすい)の歌に「ここにして 岩鷲(いわわし)山の ひむがしの 岩手の国は 傾きて見ゆ」。仙岩峠の頂上に立って詠んだ代表的な歌で、岩鷲山は岩手山の事です。仙岩の名は、岩手県と、秋田仙北郡の両方からとってつけられました。奥羽山脈のド真中でもあり、当時としては大変な工事であったと思われますが、車では四分たらず、アッという間に通りぬけてしまいます。トンネルをぬけますと秋田県です。この道も、今から九百年前朝廷から安倍一族追討の命を受けた、八幡太郎義家が通り、切り開いたものといいます。仙岩峠(八九四)からは、田沢湖、生保内(おぼない)盆地が望めるほか、ヒヤ潟の景勝、さらに国見温泉を経て、駒ケ岳登山コースに入る事もできます。