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2020-08-04 10:33:00

天台寺 てんだいじ

二戸市浄法寺町御山久保33−1

0195-38-2500

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別名、桂清水観音堂と呼ばれていますが、桂の木の根本から清水が湧き出ておりますので、この名がつきました。現在は中尊寺の末寺ですが、かつては延暦寺の末寺だったと伝えられています。創建は、天平年間(七二九~七四九)、聖武天皇の勅願所として、行基が自作の鉈彫りの聖観音立像を安置して、開山した、と伝えられる、天台宗の名刹で、県下第一の古刹でもあります。大同二年(八○九)に、坂上田村麻呂が堂宇を改修し、慈覚大師(七二九~八六四)が、薬師如来を安置したといわれます。早くから南部氏の保護を受けて隆盛し、現在の本堂も、明暦三年(一六五七)に、南部二八代重直が修築した記録があります。本尊は、高さ一・一七m、カツラの一本造の聖観音立像です。彫刻法は一刀三礼鉈作りという手法で、日本でも天台寺以外には見られない特殊な技法で、横に丸ノミを使い、そこにできる縞目だけで法衣を表現しています。かつては彩色がほどこされていたらしく、僅かに朱の色、と、眼や髭に墨描きが見えています。又、十一面観音像、毘沙門立像などがあり、鉈彫りの仏像を研究するうえで、貴重な作品であるようです。桜の古木や、漆の木が覆う参道を登ったところにある天台寺は、昭和六二年に作家の瀬戸内寂聴尼が住職となって、話題を集めました。