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2020-08-08 20:15:00

化女沼 けじょぬま

大崎市古川

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昔、沼のほとりに豪壮な構えを持った、長者の館がありました。長者夫婦には一人の美しい娘がいて、朝な夕な姿を水面に映して、化粧をしておりました。ある日の事、若い武士が長者の館を訪れ、一夜の宿を求めました。若者と娘は一目で恋におち、愛し合うようになりました。ところがその若者は、「昼は決して私の部屋をのぞかないように」と娘にいったのですが、ある日の事、娘は約束を破って若者の部屋をのぞいてしまいました。すると驚いた事に、中に一匹の大蛇がねていたのです。姿を見られた事を知った若者は、悲しみながら沼の中に消えて行きました。娘は程なく蛇の子を生みましたが、夫恋しさの余り、沼に身を投げてしまいました。それ以来、水面を鏡にしてお化粧をしていた事から、化粧沼と呼ぶようになりましたが、その後沼の中から、機を織る筬(おさ)の音が聞こえるようになったため、女が化ける沼と書き、化女沼と呼ばれるようになりました。