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2020-08-10 14:01:00

名取川 なとりがわ

仙台市若林区・名取市

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「名取」という言葉は、アイヌ語の「ナトリベシ」、渓谷という意味です。渓谷の美しさで知られ、昔からこの川の鮎は仙台第一と言われております。源は奥羽山脈の大東岳に発し、長さ五六キロ、閑上浜で太平洋に注ぎます。上流には秋保温泉、磊々峡があり、附近一帯は県立公園二口峡谷とよばれております。新緑の美しさはもちろん、秋の紅葉のすばらしさはまた格別です。「名取川 岸の紅葉のうつる影は 同じ錦を 底にさえ敷く」と、西行法師が詠んでおります。また、名取川は埋木(うもれぎ)が有名です。平安時代から歌枕の地として都にまで知られた所で、古今集には「名取川 ぜぜの埋木あらわれば いかにせんとか 逢い見そめん 名取川 春の日数のあらわれて 花にぞしずむ 瀬々の埋木」とあります。埋木とは、何千万年も昔の木が地中に埋れ、炭化してできたもので、磨くと独特の美しい光沢を放ちます。現在は採掘も難しく、茶托・茶寛など小物細工になって、仙台の名産品になっております。