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2020-08-10 14:16:00

壺の碑(多賀城碑) つぼのいしぶみ

多賀城市市川立石

022-368-1141

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多賀城の南門の近くには、壷の碑とよばれる多賀城碑があり、上野(群馬県)の多胡の碑や下野(栃木県)の那須国造の碑とともに、日本三古碑の一つに数えられています。この碑は、天平宝字六年(七六二)に、時の鎮守府将軍、藤原朝狩が建てたもので、一四一の文字が刻まれてあり、多賀城から付近の国境の里程と、多賀城が築かれた年代、さらに大野東人によって築かれた事がらなどがしるされており、城跡とともに、貴重な遺跡として、大切に保存されています。芭蕉はこの壺の碑を見て感動し、『おくの細道』にこうしるしています。「殺生石を目のあたりにしてみれば、山は崩れ川流れて道も変わらんばかりである。しのぶもじずりの石を目のあたりにして見れば、石は埋もれて土にかくれている。武隈の松を目のあたりにしてみれば、木は老いて若木に変わったようなものだ。時は移り、代は変わって、その跡も確かでないことばかりなのに、こればかりは千年(ちとせ)の形見、いま眼前に古人の心を見るような心地がする。これこそ行脚のおかげであり、いままで生きたことの悦びというものである。旅の苦労も忘れて、涙があふれ出そうであった。」(『われもまたおくのほそ道』森敦訳)国の重要文化財に指定。