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2020-08-13 09:55:00

出羽三山とミイラ でわさんざんとみいら

昭和三五年七月五日、早稲田、新潟、東北の三大学がミイラ学術調査を、合同で行いました。我国には、岩手県平泉の中尊寺の、藤原三代のミイラをはじめ、新潟、長野、岐阜、京都などにミイラが二三体あります。そのうちの六体がこの山形県にあるといわれます。鉄竜海、鉄門海、円明海、忠海、本明海、真如海などは、湯殿山の霊地に近い、仙人沢で修行したといわれ、修験者は真言密教の祖、弘法大師が高野山で行を組んだまま、入定しているという伝説を信じ、「自分も大師のような徳の高い仏になりたい」という願いから、自らミイラになったものだろうといわれます。六体のミイラが皆”海号”を使っているのは、弘法大師が空海という名前であったことから、大師にあやかってのことでしょう。出羽三山のミイラは、エジプト、ペルー、藤原三大のミイラのように(身分の高い人や、人に惜しまれてそのままの形にしておきたい人)死んでからミイラにするために、人が手を加えるものとは異り、修験者の中でも、身分の一番低い人のものだったようです。出羽三山のミイラが、他のミイラと違う点は第一にに妻をめとらず、肉食をしない一世行人(一代限り)であること、第二にに木食行をして自らミイラになること、第三にミイラにあまり加工をしていないということが、調査の結果わかりました。