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2020-08-13 22:43:00

黒森歌舞伎 くろもりかぶき

酒田市黒森

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鎮守の森、日枝神社がありますが、毎年二月十五日と十七日に、芝居が行われる所です。この町の人々によって、演ぜられる黒森芝居は何時の頃から起ったものかは記録も乏しく、よくわかりませんが、こんな伝説が残っています。鎌倉時代、全国にその名を知られた大盗賊、熊坂長範の子孫、田村杢之助が一族をひきい、追われ追われてたどりつき、そのまま住みついて出来た村が、黒森だと言われます。その血を引いた村人は気が荒く、酒は飲む、バハクチはする等、村の風記も大変乱れていました。このような状態はかなり長く続きましたが、ある時、風記の乱れをうれいた人が、村人の道徳教育のため村に芝居を教えました。これが黒森芝居の起りだとされています。黒森に芝居を教えた人はどうゆう人で、それが何時の時代であったかは、はっきりしませんが、一つだけ関係文書が残っております。黒森は昔からのしきたりで、芝居に先立って神楽と式三番を奉しますが、その時使う”翁”と三番そうの面には、天保九年(一八三九)の記録があります。この二つの面は現在、日枝神社の宝物殿にありますが、その記録によりますと、佐藤与作という人が享保二○年(一七三五)に彫り、天保九年(一八三九)に、村に奉納したことになっています。この面が作られた時には、既に芝居が行われていたといいますから、芝居の起こりは享保以前という事になります。