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2020-08-15 11:12:00

鳥海山 ちょうかいさん

山形県と秋田県に跨がる

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つり鐘型をした二つの火山が肩を並べてかさなりあい、その姿は横手盆地から眺めると、富士山によく似ているところから「秋田富士」とか「出羽富士」ともいわれます。海抜二、二三七メートルの独立した山で、二重式複合火山ですが、文政四年の噴火を最後に、今は休火山になっています。コニーデ式火山の美しい鳥海山も昔からあのように均斉のとれた姿ではあいませんでした。何万年もの昔、鳥海山は盛んに噴火をつづけておりました。噴火のたびに熔岩を流し、火山灰を降りつもらせ、あるいは山をつくり、火口湖をつくり、山頂が割れて深い谷間を作ったりしながら、今のような山の形が出来上ったのでした。昔の人は、山が火をふくのは、山の神様がおこったからだと考えました。そこでいけにえをささげ、噴火のおさまるまで祈りつづけました。これを山岳信仰といいますが、この原始的な風習が、遠い南の島で現実に行なわれていました。昭和三八年三月、南太平洋に浮ぶバリ島で、グスソ・アグソ火山という山が、一○○年ぶりで噴火した時のことです。山岳信仰の中心として栄えた鳥海山も、昭和二二年に新しく生れ変り、山岳観光地として県立公園として指定され、さらに昭和三八年七月には、飛島をふくめて国立公園に指定され、若人のあこがれの山として、全国にその名を知られました。